
工業デザイナーの秋岡芳夫氏が30年以上前に書いた「木 -しらき」と「創 -つくる」です。私が持っているのは、オンデマンド版ですので、装丁はオリジナルのものではありません。
はじめて読んだときに秋岡氏の考え方に共感を持ち、それ以来少し時間がある時に何度か目を通している本です。
秋岡氏は、工業デザイナーでありながら、大量生産、大量消費する社会に疑問を持ち、自ら手を動かしてモノをつくる楽しさを提唱されていました。この本でも同様のスタンスで木や大工道具にまつわるエピソード・持論を展開しています。
木の家具の購入を検討されている方や木工教室に通いたいと思っていらっしゃる方には、是非読んでもらいたい一冊です。
最後に私が一番印象に残っている「木 -しらき」のはじめに書かれている一節を紹介したいと思います。この部分、まさに私がこの仕事を通じて皆様に伝えたいことと一致しています。
「そる板、歪む器だが、木のモノはなぜかぼくら日本人の心を惹き、情が通う。木とつき合うには作法がいる。一枚の松の盆を拭きこんで使いこんで、わがものわが愛するモノに仕上げるには知恵もいる。学び直そう。そのうえで一つの木の机でもいい。ほんものを置こう。めいめいが、たった一つの木の椀でもいい、愛用しよう。」
賢木@吉祥寺


















